窒素ガス分離装置〈クラセップ®〉
PSAの原理
- 〈クラセップ®〉は、分子篩炭(CMS)を吸着剤として用いたPSA方式の窒素ガス分離装置です。
※CMS; Carbon Molecular Sieves
分子篩炭(CMS; Carbon Molecular Sieves)という、特殊な吸着剤によって、窒素と酸素を分離しています。分子篩炭は、表面に無数の小さな穴が開いており、細孔コントロール技術により、窒素(4.3 × 3.0Å)と酸素(3.9 × 2.8Å)の分子の大きさによる、吸着速度の差を利用して分離をしています。
分子篩炭は2槽の吸着槽に充填されています。空気圧縮機で圧縮された空気を、1槽の吸着槽に送り、そこで酸素や炭酸ガスなどを吸着します。その間、他の1槽では、吸着した酸素や炭酸ガスを大気圧に開放し脱着します。この操作を交互に繰り返すことによって、連続的に窒素ガスを発生することが可能になります。
〈クラセップ®〉の特長
- スイッチのON/OFFのみで窒素ガスの供給/停止が可能で、シンプルな操作性を実現しています。
- 1.0MPa未満で稼働させることができるため、高圧ガス保安法の適用外となり、面倒な届出は不要です。
- お客様の敷地内に装置を設置することで窒素を自家発生することができるため、ボンベ交換などの手間やガス切れの心配がなくなります。
- 吸着剤から装置まで製造しているメーカーは、クラレを含め、世界でも数社しかなく、吸着剤と装置のどちらにも精通しているため、要望に応じた製品選定が可能です。
- 窒素ガス発生装置メーカーとして約40年以上の歴史があり、納入実績は4,000台以上。
- 国内8カ所にサービス拠点があり日本全国をカバー。設置後も安心してお使いいただけます。
製品ラインアップ
- 小型から大型まで幅広い製品をラインアップしており、さまざまな窒素純度や流量に対応可能です。
- レーザー加工機用アシストガスの窒素純度、圧力ニーズへも柔軟に応えます。
- 屋外仕様などのオプション対応も承っています。
- お客様の工場にある余剰エアーも使用可能です。
MAシリーズ
- 小型流量タイプのパッケージ品。
- 原料空気はオイルフリー仕様。
- 小型機種のための、移動が容易な キャスター付属機種もあり。
MRシリーズ
- 発生量を重視した吸着剤を採用。
- タッチパネルを標準搭載。
- 原料空気として用いる空気圧縮機はオイルイン/オイルフリー仕様
どちらでも使用可能。
MEシリーズ
- ランニングコスト(原料空気、電気)を重視した吸着剤を採用。
- タッチパネルを標準搭載。
- 省エネシステムを標準搭載。
マウントタイプ
- 受注生産タイプなので、お客様のご要求仕様に合わせた提案が可能。
- 大流量から高さを抑えた多槽式タイプなど、柔軟な提案が可能。
こんなところで使われています
- 「基板実装」、「食品包装封入」、「レーザー加工機用アシストガス」、「防爆」、「金属熱処理炉」のほかにも、「青果物CA貯蔵」、「船舶パージ」、「樹脂成型時の酸化防止」など様々な用途で実績があります。
コスト比較
- 稼働時間にもよりますが、液体窒素やボンベガス単価と比べて、80%以上のコストダウンにつながる可能性があります。
- 窒素純度が低くなると装置サイズが小さくなるので、ガス単価も安くなります。
(表1)各供給形態 参考ガス単価
| 供給形態 | 参考ガス単価(円/Nm3) |
|---|---|
| ガスボンベ | 300~650 |
| 液体窒素(タンク供給) | 90~200 |
| 液体窒素(ローリー供給) | 40~90 |
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(表2)〈クラセップ®〉 参考ガス単価
| 窒素純度 (%) | 発生量 (Nm3/hr) | 原単位 (kW/Nm3) | 参考ガス 単価 (円/Nm3) |
|---|---|---|---|
| 99.99 | 30 | 0.80 | 32 |
| 99.9 | 30 | 0.54 | 23 |
| 99 | 30 | 0.42 | 19 |
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※ 使用量、地域により金額にばらつきあり(2025年3月時点 情報)
- お探しの用途・商品が見つからなかった場合は、お気軽にお問い合わせください。
- ガスコストの試算を希望の方は、お問い合わせ内容に、純度(%)、使用量(Nm3/h)、使用時間、圧力(MPa)、電力単価(円/kWh)をご記入ください。